SEG 4日目

今日は朝の5:20にワシントンを発ち、ユナイテッド航空の国内線でボストンに向かいました。空港までに通ったルート66はディズニー映画「カーズ」のモチーフとされていたもので、歴史のあるアメリカの国道を堪能できました。

f:id:tsuchiura1stseg:20190321114314j:plain


ウォルマートを道中に訪れました。アメリカらしい、物に溢れた巨大なスーパーで、アメリカのパワーを肌で感じられました。大きなカート、怪しい色のジュース、充実したスナック菓子などを目にし、皆とても興奮していました。ボストンのひんやりとした風、雲ひとつない空が心地よかったです。

f:id:tsuchiura1stseg:20190321114539j:plain

ボストンでは最初に、ウッズホール海洋研究所を訪れ、これまで行ってきた海底探査の資料や、探査に投入された潜水艇、下村修さんの研究について説明を受けました。担当の方のユーモアを交えた(英語による)説明は少々難しかったものの、とても面白く、皆きちんと理解しているように見受けられました。この研究所では、あの有名なタイタニック号を発見したり、墜落したフランスの航空機を発見したりと、潜水艇による調査で目覚ましい成果を挙げていました。また、海洋生物の生態の研究も進んでおり、ヒトデには体の一部が千切れても再生する能力があるとか、カブトガニの血は青色をしていて、色素を作ることに応用できるとか、目から鱗な知識を教えてもらいました。さらに、滅多にお目にかかれない調査船をそばで見ることができました。驚かされる体験の連続で、強く印象に残りました。


f:id:tsuchiura1stseg:20190321114922j:plain


f:id:tsuchiura1stseg:20190321115029j:plain

懇親会がボストンのレストランで行われ、MIT の日本人研究者のお話を伺いました。筆者の班でお話をしてくれた方は、MIT の大学院に在籍していて、アメリカの大学や研究施設が日本のものよりずっと恵まれた環境を提供していること、専門分野の化学とその応用先の有機ELのこと 、高校時代は部活と学業をきちんと両立していたことなどを話していただきました。MIT ではとても多くの宿題が課され、学生は大学に入った後もしっかり勉強するが、その背景には最終学歴よりも大学で行なってきたことを評価するアメリカの文化があるということが分かり、日本との社会の仕組みの差に気づかされました。アメリカの大学では学費を財団が肩代わりしてくれたり、場合によっては生活の足しにできるお金を援助してくれるのだという話を聞き、そういった文化が結果としてアメリカの他国の追従を許さない科学研究の発展を後押ししているのだろうと思いました。アメリカ帝国の繁栄を支える裏側のシステムを垣間見たような気がしました。

f:id:tsuchiura1stseg:20190321115129j:plain